Monthly Archives: July 2011

About REDI ネパールにおける太陽光発電プロジェクト

“Sun Horse” プロジェクト名「太陽の馬」計画 ネパールにおける太陽光発電,地域活性化プロジェクト運営報告 REDI: Renewable Energy Development International 再生可能エネルギー開発国際事業団 Dennis Ramsey 統括責任者デニス・ラムズィー http://www.redi-org.com/ http://www.redi-org.com/projectspage.html チウォン僧院 (Chiwong) http://chiwongmonastery.com/ は、エベレスト直下の谷あいに建つ仏教僧院である.その地域に暮らすネパール山間民族の中心的な集会所を兼ねた複合施設として,1923年に建立された. 1999年10月,我々,REDI 再生可能エネルギー開発国際事業団は、同僧院の大居住区のおよそ全域を照らせる総数108個の電灯とその電源となる太陽光発電 (=PV: Photovoltaics) システムの設置を完了した.石工,電気技術者,そして一般作業員の総員15名からなる現地クルーと共に,満月の夜の直前の三週間のうちに全工程を完了した. 108という数は,仏教徒にとって最高のラッキー・ナンバーとされる.仏教経典には,大悟し,輪廻を脱したはずの仏陀が,自らは既に戻る必要のない娑婆世界に,あえて108体の化身もしくは転生仏となって繰り返し現れ,様々な時代の衆生を救ったと記されている.僧院の複合的施設のあちらこちらを照らし出すために必要な光源の数が最終的に108ぴったりだったという事実は,単に偶然の出来事であっただけかもしれない.だが我々が周到な計算の上に用意したソーラー・パネルの配列サイズが,1馬力ちょうどであったことと,この地域の仏教徒たちが折々に希望と祈りを込めて空高く掲げる旗の名が,「風の馬」 (rlung-ta)であったことなど,何かしらの因縁を感じずにはいられない.かくして,プロジェクトの名は「太陽の馬」“Sun Horse”となった. 我々は、この計画を成功させるために,綿密な設計プランを練った.僧院の一年を通じた日照条件の変化や各部屋の夜間の利用状況等に注目し,理想的な光量を算出するとともに,現地共同体が引き受け可能な財政的援助や労働力の提供の規模を想定しながら,修正を重ね,準備にはかなりの時間を割いた. シェルパ族 (Sherpa) は、地球上,最も高い山エベレスト周辺の高高度地域で生活する少数民族である.シェルパ族の社会構造は,ネパールが外国人旅行者を目当てに観光と登山産業に国家を上げて力を入れ始めた1955年前後を境に劇的に変わった.これは短期的には共同体に富をもたらしたが,残念なことに、その恩恵に預かれた幸運な若い人たちのほとんどが,やがて首都カトマンドゥーへと転住していってしまったのだった.そこに行けば,電話もファックスも今ではインターネットもある.当然,電気は来ているし,我が子にだけはきちんとした教育を受けさせてやることも出来る. シェルパ族の元々の家々,それぞれの家系の集合体として具現化されてきたところの民族共同体.それを末永く維持していくための,無償の労働の担い手であるべき者たち,まさにそうした若き世代の社会的,財政的な貢献の伝統は捨て去られてしまったのだ.彼らが故郷に背を向けた瞬間に,シェルパ民族のかけがえなき文化遺産はただただ滅び行くだけのものへと貶められ,そこには幼少の時の古き善き民族文化の残り火がひたすら灰になっていくのだけを見守り,その番人として立ち尽くすだけの貧しき愚か者たち,老人たちだけが村々に置き去りにされていくのだ. REDI は,1993年に私デニス・ラムズィー Dennis Ramsey が創立した非営利の環境保護団体である.すでに,この僧院以外にもHP45の地域とHP54の地域の内の三つの主要な僧院に太陽光発電照明システムを設置した実績があり,また地域(HP75)管轄の歯科クリニックに循環水式温水器の設置も行ってきた. 大局的な環境保護の実現のためには何が最も効果的かを考え,我々が下した結論が,再生可能エネルギーの採用であり,それを各地域の公共施設に備え付け,それぞれの施設の環境設備の水準を底上げしてやること.それによって地域住民がより快適かつ頻繁に施設を利用できるようになれば,結果としてそれが環境保護の重要さに気付かせることになる. 初めに太陽光発電による照明設備をChiwong僧院に設置しようとした具体的な理由として,僧院というものが,この地域固有の宗教に基づく社会教育の要である以上,これによって僧院内の集団的健康管理の水準が高まれば,地域全体の生活環境もそれを手本として向上していくはずだという見込みがあったからである. 腸内寄生による病気の次に、地域病として頻発する病が,換気の不十分な閉鎖的な室内で灯油を燃焼させ,それを照明とすることによって起こるものである.呼吸器疾患,潰瘍性角膜炎,視力の低下,等々の発症率が極めて高い。 … Continue reading

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shadow of the cresent sun

20pages of Manga by Atsuro Seto

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Thapkey Lama from Nepal

Thapkey Lama passed on 2006 REDI: Renewable Energy Development International http://www.redi-org.com/ Dennis Ramsey

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